カナダ・マニトバ州
ウィニペグ市

平原3州で収穫される穀物の集散地であり、カナダ国有鉄道(CN)とカナダ太平洋鉄道(CPR)が市街を縦横に走っている。カナダ小麦局をはじめ農務省の穀物関係の諸施設がある。かつて存在した日本総領事館は1992年に在カルガリー総領事館に併合された。左手に小麦穂を持って州議事堂のドーム上に立っているゴールデン・ボーイ像は市民のアイドルである。
農学校を前身とするマニトバ大学は、南下して米国に至るペンビナ・ハイウェイとレッド川との間に広大なキャンパスを有し、農学部をはじめ20を越える学部やカレッジが存在する。市内中央にはウィニペグ大学やマニトバ大学の医学部・付属病院が存在する。
18世紀中頃に毛皮の交易所が建設され、レッド川沿いに居留地が開かれて以来、英仏系のほかに東欧系移民も加わり、また第2次世界大戦後はアジア・中東・中米各地からの移民も増えており、日系人も1,000人を越える。カナダの多文化主義政策の最もうまく進行している地域とされ、8月上~中旬に市内全域で開催されるフォークロラマは圧巻で、ウィニペグに本部のあるマニトバ日系人協会が中心となって参加している。ウィニペグ・ロイヤル・バレー。人類博物館、プラネタリウム、アート・ギャラリー等文化の薫りも高い